準 備
❌部屋の照明で色被りを起し、
影も二重に出ている
▶︎直射日光が当たり過ぎない窓際で、太陽光で撮影すると色被りなどの影響が少ない写真の仕上がりになります。すりガラスやレースのカーテン越しの光だとより柔らかい光が当たります。
▶︎部屋の照明が付いている場合は、色被りや二重影になる原因なので消しましょう。全ての照明を消すことが難しくても、撮影場所の真上や近いところにある照明を消すだけでも悪影響は軽減されます。
▶︎柔らかい印象で撮影したい場合は、直射日光が窓からあまり入ってこない時間(直射日光が当たらいない窓)で撮影するのもおすすめ。
▶︎カメラのレンズの汚れや油分を拭き取ります。被写体(撮影する対象物)がきれいに見える角度を探します。光のバランスを崩さないように上下左右に動いたり、立ち位置を変えて近づいたり、引いたりします。被写体によっては真俯瞰の見せ方も素敵に映るかもしれません。
撮 影
▶︎被写体に適した光で撮影します。食べ物は逆光や半逆光で撮ると立体感が出て照りが強調され、質感が増します。グラスなどの透明な物体は透過光で発色もよくなります。
▶︎高さのある被写体など、光が当たらない箇所が暗くなる場合は、A4用紙やスケッチブックなど、白いものをレフ板代わりに使用します。窓からの光を跳ね返して被写体の暗い部分に当てるイメージで配置します。
光の当たり方を意識して写真を撮りましょう
① 絞り優先(A)モード(ボケ具合を自分で決めるモードです)
② 感度設定がある機種は感度オートで。ない機種、もしくは自分が設定する際は窓際の明るさによって、ISO感度を400くらい、光が少ない場合は1600くらいまで上げましょう。(ISO感度を上げると画像にノイズが出てきます。)
③ 被写体の背景をボカしたい場合は絞り(F値)を小さい数値にし、被写体をくっきりさせ、背景をある程度ボカかしたくない場合は絞りを大きい数値にします。
絞り(F値)の値を小さくして、
ピントが合う範囲を狭めて背景をぼかした写真。
絞り(F値)の値を大きくして、ピントが合う範囲を広めて
手前から置くまでピントが合うように撮影した写真。
④ 被写体にピントを合わせた時にシャッタースピードが遅くなりすぎて手ブレする場合は、ISO感度をより大きな数値にします。
❌シャッタースピードが遅くなりすぎて手ブレを起こした写真。シャッタースピードは1/x秒と表示されます。分母の数値が大きいほうがシャッタースピードは早く、手ブレを起こしづらくなります。レンズの焦点距離の数値以上の分母になるように設定すると手ブレを起こしづらいと言われています。例:レンズの焦点距離70mmの場合 シャッタースピードが1/60以上、1/125、1/256等の数字になるようにISOを設定しましょう。
⑤ 色の設定(仕上がり設定/色とコントラスト)はスタンダードがおすすめ。ホワイトバランス(WB)をオートにすると良い結果が得られることが多いです。
ホワイトバランス(WB)をオートにして撮影。白いものがより白く、自然な色合いに。
ホワイトバランスを太陽光に設定。撮影時の太陽光の色により、適切なホワイトバランスのモードがあります。晴天時、ホワイトバランスをオートから太陽光に設定。オートよりも温かみのある色味になります。このようにあえてホワイトバランスを変更して写真の色味を変える方法もあります。
⑥ 商品がより良く見える角度に配置し、光がきれいに当たる位置を探します。
❌順光で撮影した写真。被写体前面に光が当たり、
フラットでメリハリのない写真。
⭕️半逆光で撮影した写真。光にメリハリがつき、
料理に照り感が出る。
⑦ 逆光か半逆光で被写体の手前が暗い場合は、白い紙などを暗い部分に光を跳ね返すイメージで配置します(100円ショップのスチレンボードなどオススメ)
半逆光で撮影した手前が暗い写真。
料理手前が明るくなるように
レフ板を置いて撮影。
⑧ レンズの焦点距離(ズーム)はできるだけ望遠側で撮影すると被写体の歪みが少なくなります。
❌ズームの広角側(例:28mm)を使用して
撮影してるため皿が歪んでいる。
⭕️ズームの望遠側(例:70mm)を使用して撮影。
被写体が歪みが少なくなる。
⑨ 画面や撮影した画像を見て、暗かったり明る過ぎる場合は露出補正ボタン(ダイヤル)で調整します。
カメラは適切な露出(写真の明るさ)を決定する際に反射率が18%のグレー色を基準にしています。暗い色の物を撮影する際は、カメラが「暗い場所」と認識して、写真を明るくしてしまいます。画面を見て、写真が明るすぎる場合には補正をしましょう。逆に、白っぽい物を撮影する際、カメラは「明るい場所」と認識して、写真を暗くしてしまいます。画面を見て、写真が暗すぎる場合には+補正をしましょう。